がんは特別な遺伝子が、異常を起こす事が原因です。特別な遺伝子とはプロトオンコ遺伝子(細胞の増殖を促進させる)とがん抑制遺伝子のことですが、この2つの遺伝子が両方異常を起こす事により細胞が、がん化します。遺伝子にダメージを与えて異常を起こさせる物質を、発がん物質と呼びその代表的物質は活性酸素です。
がんは遺伝子異常が原因であることは確かですが、その異常発生は遺伝的要因が約30%、外的要因が約70%です。
がんの遺伝的要因とは両親から受け継いだ遺伝子を意味します。
がんの外的要因は、食事や紫外線、喫煙、ストレス、過労などです。食事では脂肪が多く食物繊維が少ない欧米型の食事が増えたことで、大腸がんの発生が昔より増加しました。紫外線や喫煙では活性酸素が大量に発生します。過労やストレスは免疫力を低下させます。
がん予防対策としては、活性酸素を分解し消去する抗酸化剤を摂り、免疫力を高め、栄養面では脂肪を減らし食物繊維を増やすことがポイントになります。
全身症状の改善には、「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」、「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」のいずれかを処方します。最もよく使うのは十全大補湯で、不眠や不安など精神症状が強ければ補中益気湯、また肺転移や肺炎などによるせきや息苦しさがあれば人参養栄湯を選びます。
抗がん剤の副作用で起きる手足のしびれには「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」など、乳がんのホルモン治療や、子宮・卵巣がんの手術で卵巣を取った後に起きるほてりには「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」や「加味逍遥散(かみしょうようさん)」など、のどや耳下腺がんなどの放射線治療の後遺症で、だえきが出ず、口が渇く症状には「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」などを使います。
漢方薬の解説